Data Domain:core dump ファイルのアップロード方法
更新済み
製品:
Data Domain
説明:
Data Domainからのコア・ダンプファイルの取得(アップロード)方法
解決策:
(本ドキュメントはKB457974-Data Domain: How to upload a core dump file from a Data Domain から情報を2017年11月16日に抜粋・翻訳したものです)
資料的には長く見えますが実際に参照する項目はそれほど多くありません。以下のStep1~Step4それぞれにある、DDSH(SSH)、FTP、NFS、CIFSの項目の中から一つだけ選択してオペレーションを進めてください。
(一つのStepにつき一項目選択して、次のStepに移動してください。)
Step 1‐ Core dumpファイルの確認
まず最初にData Domainの中に作成されているcore dumpファイルを確認します‐これは/ddr/var/coreディレクトリの内容をリストすることで可能です。
DDSH(SSH)を利用する場合
- Data Domainへログインしてください
- 「support coredump list」コマンドを実行してください‐/ddr/var/coreディレクトリの情報がリストされます
(例)
# support coredump list
File Size Time Created
------------------------------------- --------- ------------------------
ddfs.core.11539.1460540776.gz 470.1 MiB Wed Apr 13 02:49:33 2016
ddfs.core.16431.1456839840.gz 117.7 MiB Tue Mar 1 05:45:21 2016
ddfs.core.2088.1460394487.gz 39.2 MiB Mon Apr 11 10:09:00 2016
sms.core.5335.1458725501.gz 4.8 MiB Wed Mar 23 02:31:42 2016
------------------------------------- --------- ------------------------
注意:このコマンドではprocess core dumpファイルと呼ばれる種類のコアダンプファイルしかリストされず、kernel core dumpファイル等はリストされません。kernel core dumpファイルなどのリストが必要な場合には、KB457974-Data Domain: How to upload a core dump file from a Data Domainの「Identifying core dump files on the DDR itself」セクションを参照してください。
FTP/FTPSクライアントを利用する場合
- Data DomainでFTP/FTPSサービスが有効になっていて、FTP/FTPSを利用するクライアントが「allowed host」として登録されていることを確認してください(確認方法は本ドキュメント最後の【注釈】を参照してください)
- FTP/FTPSクライアントを利用してData Domainへアクセスしてください - コネクションを張る際に利用するユーザ名はadmin権限を持っている必要がある点にご注意ください
(例)
$ ftp 10.64.13.192
...
Name (10.64.13.192:fordj6): sysadmin
331 Please specify the password.
Password:
230 Login successful.
Remote system type is UNIX.
Using binary mode to transfer files.
ftp>
- 「core」 directoryにあるコンテンツをリストしてください
(例)
ftp> ls core
200 PORT command successful. Consider using PASV.
150 Here comes the directory listing.
-rw-r--r-- 1 0 0 492903386 Apr 13 09:49 ddfs.core.11539.1460540776.gz
-rw-r--r-- 1 0 0 123426535 Mar 01 2016 ddfs.core.16431.1456839840.gz
-rw-r--r-- 1 0 0 41100854 Apr 11 17:09 ddfs.core.2088.1460394487.gz
drwxr-xr-x 2 0 0 4096 Sep 08 08:48 kernel-20160906-01.14
drwx------ 2 0 0 16384 Feb 23 2016 lost+found
-rw-r--r-- 1 0 0 488 Sep 06 08:15 savecore_log.20160906-01.14
-rwxrwxrwx 1 0 0 5021185 Mar 23 09:31 sms.core.5335.1458725501.gz
226 Directory send OK.
- ディレクトリ名をコマンドに加えることで、kernel core dumpファイルをリストすることが出来ます
(例)
ftp> ls core/kernel-20160906-01.14
200 PORT command successful. Consider using PASV.
150 Here comes the directory listing.
-rw-r--r-- 1 0 0 206141752 Sep 06 08:15 vmcore.gz
226 Directory send OK.
NFSクライアントを利用する場合
- Data DomainでNFSプロトコルが有効であり、/ddvar/coreがエクスポートされており、NFSクライアントがアクセスできる状態になっていることを確認してください(確認方法は本ドキュメント最後の【注釈】を参照してください)
- NFSクライアントからData Domainの/ddvar/coreディレクトリをマウントしてください
(例)
root@ubuntu-jamesf:~# mkdir /root/mnt
root@ubuntu-jamesf:~# mount 10.64.13.192:/ddvar/core /root/mnt
root@ubuntu-jamesf:~#
- マウントされた/ddvar/coreディレクトリにあるコンテンツをリストしてください(kernel core dumpファイル等はサブディレクトリの中を確認してください)
(例)
root@ubuntu-jamesf:/# ls -l /root/mnt
total 5180896
-rw-r--r-- 1 root root 492903386 Apr 13 10:49 ddfs.core.11539.1460540776.gz
-rw-r--r-- 1 root root 123426535 Mar 1 2016 ddfs.core.16431.1456839840.gz
-rw-r--r-- 1 root root 41100854 Apr 11 18:09 ddfs.core.2088.1460394487.gz
drwxr-xr-x 2 root root 4096 Sep 8 09:48 kernel-20160906-01.14
drwx------ 2 root root 16384 Feb 23 2016 lost+found
-rw-r--r-- 1 root root 488 Sep 6 09:15 savecore_log.20160906-01.14
-rwxrwxrwx 1 root root 5021185 Mar 23 09:31 sms.core.5335.1458725501.gz
root@ubuntu-jamesf:/# ls -l /root/mnt/kernel-20160906-01.14/
total 1612128
-rw-r--r-- 1 root root 206141752 Sep 6 09:15 vmcore.gz
CIFSクライアントを利用する場合
- Data DomainでCIFSプロトコルが有効であり、/ddvarに対するシェアが存在していて、CIFSクライアントがアクセスできる状態になっていることを確認してください(確認方法は本ドキュメント最後の【注釈】を参照してください)
- CIFSクライアントから「core」ディレクトリのコンテンツをブラウズしてください
(例)
Data Domainから取得したautosupportログを利用する場合
- /ddr/var/coreディレクトリの情報がautosupportログの中に存在しています‐core dumpファイルが作成された後に取得されたautosupportログにはそれらのファイルの詳細情報が含まれています
(例)
/ddr/var/core:
total 5180896
-rw-r--r-- 1 root root 492903386 Apr 13 02:49 ddfs.core.11539.1460540776.gz
-rw-r--r-- 1 root root 123426535 Mar 1 2016 ddfs.core.16431.1456839840.gz
-rw-r--r-- 1 root root 41100854 Apr 11 10:09 ddfs.core.2088.1460394487.gz
drwx------ 2 root root 4096 Sep 6 12:20 kernel-20160906-01.14
drwx------ 2 root root 16384 Feb 23 2016 lost+found
-rw-r--r-- 1 root root 488 Sep 6 01:15 savecore_log.20160906-01.14
-rwxrwxrwx 1 root root 5021185 Mar 23 02:31 sms.core.5335.1458725501.gz
/ddr/var/core/kernel-20160906-01.14:
total 201524
-rw-r--r-- 1 root root 206141752 Sep 6 01:15 vmcore.gz
Step 2‐調査に必要なcoreファイルの決定
たいていの場合core dumpファイルはData Domainで発生した一つのイベントに紐づいて作成されています、例えば:
- あるプロセスの予期せぬリスタート‐この場合にはそのリスタートに関係する一つのcore dumpファイルがcoreディレクトリに存在しているはずです
- システムの予期せぬリブート‐この場合にはそのリブートに関係する一つの「kernel-[YYYYMMDD-HH.MM]」ディレクトリがcoreディレクトリ内に存在しているはずです‐当該ディレクトリの中に一つのvmcore.gzファイルが存在しています
ファイルの日時を確認して問題が発生した時間に合うもの、かつ発生事象のタイプ(例えばDDFSプロセスのリスタートは「ddfs」という名前をもったcore dumpファイルが作成されるでしょうし、システムのリブートであればvmcore.gzと呼ばれるcore dumpファイルが作成される)にも合うものがあることを確認してください。
このドキュメント内のシナリオでは作成された一つのファイルをアップロードすることにしています。
ただし、場合によっては発生問題が複数のcore dumpファイルを作成していることがあります‐例えば短い間にDDFSプロセスが予期せぬ動作停止を繰り返した場合には複数のcore dumpファイルが作成されるでしょう。この場合にはその問題が発生している間で最も古く作成されたcore dumpファイルを見つけてください(例:一連の処理の中で作成されたcore fileの中で最初に作成されたもの)。そしてまずはその一つのファイルを調査のためにアップロードしてください‐Data Domainサポートがその他のcore dumpファイルが必要であるかを判断します。
Step 3-Data Domainからのcore dumpファイルの取得
調査のためにcore dumpファイルをData Domainサポートへ提供する前に、ファイルをData Domainからインターネット接続のあるクライアントへコピーしてくる必要があります。これには何通りかの方法があります。
FTP/FTPSを利用
- Data DomainでFTP/FTPSサービスが有効になっていて、FTP/FTPSを利用するクライアントが「allowed host」として登録されていることを確認してください(確認方法は本ドキュメント最後の【注釈】を参照してください)
- FTP/FTPSクライアントを利用してData Domainへアクセスしてください - コネクションを張る際に利用するユーザ名はadmin権限を持っている必要がある点にご注意ください
(例)
$ ftp 10.64.13.192
...
Name (10.64.13.192:fordj6): sysadmin
331 Please specify the password.
Password:
230 Login successful.
Remote system type is UNIX.
Using binary mode to transfer files.
ftp>
- アップロードを行うためのcore dumupファイルがあるディレクトリへ移動してください
(例)
ftp> cd core/kernel-20160906-01.14
250 Directory successfully changed.
- 転送モードをバイナリにします
(例)
ftp> bin
200 Switching to Binary mode.
- ファイルをクライアントへダウンロードしてください
(例)
ftp> get vmcore.gz
local: vmcore.gz remote: vmcore.gz
200 PORT command successful. Consider using PASV.
150 Opening BINARY mode data connection for vmcore.gz (206141752 bytes).
226 Transfer complete.
206141752 bytes received in 0.87 secs (230237.1 kB/s)
NFSを利用
- Data DomainでNFSプロトコルが有効であり、/ddvar/coreがエクスポートされており、NFSクライアントがアクセスできる状態になっていることを確認してください(確認方法は本ドキュメント最後の【注釈】を参照してください)
- NFSクライアントからData Domainの/ddvar/coreディレクトリをマウントしてください
(例)
root@ubuntu-jamesf:~# mkdir /root/mnt
root@ubuntu-jamesf:~# mount 10.64.13.192:/ddvar/core /root/mnt
root@ubuntu-jamesf:~#
- NFSマウントを行っている/ddvar/coreディレクトリからクライアントの任意のローカルディレクトリへcore dumpファイルをコピーしてください
(例)
root@ubuntu-jamesf:/# cp /root/mnt/kernel-20160906-01.14/vmcore.gz /tmp
root@ubuntu-jamesf:/#
CIFSを利用
- Data DomainでCIFSプロトコルが有効であり、/ddvarに対するシェアが存在していて、CIFSクライアントがアクセスできる状態になっていることを確認してください(確認方法は本ドキュメント最後の【注釈】を参照してください)
- クライアントからCIFSシェアをブラウズし、core dumpファイルをクライアントの任意のローカルディレクトリへコピーしてください
SCPを利用
- Data DomainでSCPサービスが有効になっていることを確認してください
(例)
# adminaccess show
Service Enabled Allowed Hosts
----------- ------- -------------
ssh yes -
scp no (same as ssh)
...
- 必要に応じてSCPサービスを有効にしてください
(例)
# adminaccess enable scp
SCP Access: enabled
- SCPクライアントを利用してcore dumpファイルをローカルシステムへコピーします‐例えばクライアントがLinuxやUnixベースのオペレーションシステムで動いている場合には
(例)
root@ubuntu-jamesf:/# scp sysadmin@10.64.13.192:/ddr/var/core/kernel-20160906-01.14/vmcore.gz /tmp
EMC Data Domain Virtual Edition
Password:
vmcore.gz 100% 197MB 98.3MB/s 00:02
- もしもクライアントがWindowsベースのオペレーションシステムで、pscp.exe(PuTTyスイートの一部)のようなアプリケーションを利用して動いている場合には
(例)
# pscp.exe -scp sysadmin@10.64.13.192:/ddr/var/core/kernel-20160906-01.14/vmcore.gz C:\
Step 4‐core dumpファイルのアップロード
core dumpファイルをアップロードする際には以下を確認してください:
- core dumpファイルが作成された後に作成されたsupport bundleは既に取得されていて、既にData Domainサポートへ提供されているか、core dumpファイルのアップロード時に同時に提供すること‐support bundleの取得方法についてはData Domain Support Bundleログの取得方法を参照してください
- core dumpファイル(と場合によってはsupport bundle)はインターネットに接続できるクライアントに準備されていること
- 発生事象を調査するためのData Domainサポートへのサービスリクエストは既にオープンされていること
core dumpファイルはいくつかの方法にてアップロードすることが出来ます。
テンポラリFTPアカウントを利用
Dell EMCのサポートエンジニアから提供される、作成から7日間利用可能なテンポラリFTPアカウントを利用します。このFTPアカウントには以下のクライアントからアクセスすることが可能です:
- Webブラウザ(HTTPSプロトコルを利用)
- FTP/FTPS
このテンポラリFTPアカウントに関する詳細情報はサービスリクエストの対応を行っているDell EMCのサポートエンジニアに確認してください
Anonymous FTPを利用
- FTPクライアントを利用してftp.emc.comへ接続し、「anonymous」としてログインしてください(注意:ご自分のemailアドレスをパスワードとして利用してください)
(例)
root@ubuntu-jamesf:/tmp# ftp ftp.emc.com
...
Name (ftp.emc.com:fordj6): anonymous
331 User name okay, need password.
Password:
230 User logged in, proceed.
Remote system type is UNIX.
Using binary mode to transfer files.
ftp>
- /incoming/datadomainディレクトリへ移動します
(例)
ftp> cd /incoming/datadomain
250 File action OK.
注意:/incoming/datadomainはblindディレクトリです(当該ディレクトリ内のコンテンツはリストされません)
- 現在対応しているサービスリクエスト名の新たなディレクトリを作成してください
(例)
ftp> mkdir 12345678
257 "/incoming/datadomain/12345678"
- 作成したディレクトリへ移動します
(例)
ftp> cd 12345678
250 File action OK.
- 転送モードをバイナリにします
(例)
ftp> bin
200 Command OK.
- 「put」コマンドを利用してcore dumpファイルをアップロードしてください
(例)
ftp> put vmcore.gz
local: vmcore.gz remote: vmcore.gz
200 Command OK.
150 File OK.
226 /incoming/datadomain/12345678/vmcore.gz
206141752 bytes sent in 315.77 secs (637.5 kB/s)
サービスリクエストを利用
- Webブラウザを利用して現在対応しているサービスリクエストへアクセスします‐サービスリクエストのURLはService CenterもしくはService Cloud Portalのどちらが利用されているかにより変わることがある点に注意してください
- ファイルをattachもしくはuploadするためのアイコンをクリックしてください
- スクリーンに表示される指示に従いファイルのアップロードを完了してください
注意:添付可能なファイルサイズの上限を持っているサイトがある場合があります‐このような場合にはcore dumpファイルはテンポラリFTPサイト、もしくはAnonymous FTPを利用してアップロードしてください
注意:もしもcore dumpファイルがとても大きな場合には、小刻みにアップロードを実行するためにアップロード前にいくつかのファイルに分割した方がよいでしょう。アップロード前にファイルを分割する方法に関してはhttps://support.emc.com/kb/333893を参照してください
Step 5‐Dell EMC Data Domainサポートエンジニアへファイルアップロード完了の報告
core dumpファイル(および場合によってはsupport bundle)をどのような方法でアップロードした場合でも、現在オープンしているサービスリクエストの対応を行っているDell EMC Data Domainエンジニアに対してアップロードが完了したことを伝えてください。伝える内容は:
- どの方法(テンポラリFTPアカウント、Anonymous FTP、サービスリクエスト)を利用してアップロードを行ったか
- アップロードしたファイルの名前/ファイルサイズ
- Ananymous FTPを利用してファイルをアップロートした場合のみ:ftp.emc.comに作成したディレクトリ(その中にファイルがアップロードされている)のフルパス情報
- core fileを分割してアップロードした場合のみ:分割ファイルの結合方法
アップロード完了の報告がなされない場合、調査への着手が遅れてしまう可能性が出てきてしまうので、ご協力をよろしくおねがいします。
【注釈】
FTP/FTPSを有効にしてクライアントからData Domainへアクセスを可能とする方法
- 「adminaccess show」コマンドを利用してFTP/FTPSサービスが有効化されているか、どのクライアントが「allowed hosts」としてアクセスが許可されているのかを確認してください
(例)
# adminaccess show
Service Enabled Allowed Hosts
----------- ------- -------------
...
ftp no -
ftps no -
...
----------- ------- -------------
- 特定のサービスを有効化するために「adminaccess enable」コマンドを利用してください、(例)は以下の通りです
(例)
# adminaccess enable ftps
FTPS Access: enabled
注意:FTPとFTPSは共存することが出来ません‐つまり片方のサービスを有効化する前に、もう片方のサービスを無効化する必要が出てきます
(例)
# adminaccess enable ftp
Enabling FTP Failed: Disable FTPS before enabling FTP
# adminaccess disable ftps
FTPS Access: disabled
# adminaccess enable ftp
FTP Access: enabled
- 特定のクライアントからのみData DomainへのFTP/FTPSアクセスを許可するためには、以下(例)にあるコマンドを利用してください(利用するサービスを明確に指定する点に注意してください):
(例)
# adminaccess ftp add 10.64.13.191
Security access lists updated
The ftp access list is:
10.64.13.191
クライアントの指定をせずに、どのクライアントからのFTP/FTPSアクセスも許可する場合には、以下(例)にあるコマンドを利用してください(この場合も利用するサービスを明確に指定する点に注意してください):
(例)
# adminaccess ftp add *
Security access lists updated
The ftp access list is:
*
注意:クライアントによってホスト名、IPアドレスのどちらかを指定することが出来ますが、ホスト名を指定した場合にはData Domainがそのホスト名を名前解決出来ることが必須条件となります
NFSによる/ddr/var/coreへのアクセスを有効にしてクライアントからData Domainへアクセスを可能とする方法
- NFSプロトコルが有効化されているかを確認してください
(例)
# nfs enable
NFS server is already enabled.
- /ddvar/coreディレクトリが既にNFSエクスポートの対象となっているのかを確認し、もしもなっていた場合にはNFSクライアントから当該ディレクトリへのアクセスが可能となっているかを確認してください(以下の(例)では当該ディレクトリはエクスポートされていません)
(例)
# nfs show clients
Path Client Options
----------------- ------ ------------------------------------------------------
/data/col1/backup * (sec=sys,rw,no_root_squash,no_all_squash,secure,nolog)
----------------- ------ ------------------------------------------------------
- もしも/ddvar/coreが存在していない、もしくはNFSクライアントの当該エクスポートへのアクセスが許可されていない場合には、新たなエクスポートの作成が必要です
- /ddvar/coreエクスポートに特定のクライアントからのみアクセスを許可するためには以下(例)にあるコマンドを利用してください
(例)
# nfs add /ddvar/core 10.64.13.191
NFS export for "/ddvar/core" added.
クライアントの指定をせずに、どのクライアントからもアクセスを許可する場合には、以下(例)にあるコマンドを利用してください
(例)
# nfs add /ddvar/core *
NFS export for "/ddvar/core" added.
注意:クライアントによってホスト名、IPアドレスのどちらかを指定することが出来ますが、ホスト名を指定した場合にはData Domainがそのホスト名を名前解決出来ることが必須条件となります
NFSによる/ddr/var/coreへのアクセスを有効にしてクライアントからData Domainへアクセスを可能とする方法
- CIFSプロトコルが有効化されているかを確認してください
(例)
# cifs enable
The filesystem is enabled and running.
Starting CIFS access...
- /ddvarディレクトリに対するCIFSシェアが既に存在し、CIFSクライアントから当該シェアへのアクセスが可能となっているかを確認してください(以下の(例)では当該ディレクトリはシェアされていません)
(例)
# cifs share show
Shares information for: all shares
--------------- share backup ---------------
path: /data/col1/backup
clients: *
enabled: yes
Shares displayed: 1
- もしも/ddvarディレクトリに対するCIFSシェアが存在していない場合には新たなシェアの作成が必要です。その際にクライアントのホスト名/IPアドレスを明記することが可能です
(例)
# cifs share create ddvar path /ddvar clients 10.66.59.229
Share "ddvar" has been created.
クライアントの指定をせずに、どのクライアントからもアクセスを許可する場合には
(例)
# cifs share create ddvar path /ddvar clients *
Share "ddvar" has been created.
- もしも/ddvarディレクトリに対するCIFSシェアは存在しているが、利用しているCIFSクライアントの当該シェアへのアクセスが許可されていない場合には、当該CIFSクライアントを追加する必要があります
(例)
# cifs share modify ddvar clients 10.66.59.229 clients 10.64.13.191
Share "ddvar" is modified for new connections.
【注意事項】
- 上記例はすべてクライアントとData Domain間の必要なネットワークポートが開かれていることを想定しています‐利用ポート情報に関する詳細は次のナレッジベースを参照してください:https://support.emc.com/kb/323297
- FTP/FTPS/NFS/CIFSアクセスを実行するために行なった全ての変更点は、Data Domainからのcore dumpファイルの特定とコピー(ダウンロード)が完了した後、元の状態に戻すことをおすすめします
- Workgroupモードで利用されているCIFSに関する更なる詳細は、次のナレッジベースを参照してください:https://support.emc.com/kb/323398
- いくつかのシナリオにおいては、core dumpファイルに対するパーミッションの問題からユーザが当該ファイルへとアクセスすることが出来ず、ファイルの特定やコピーが出来ないかもしれません。そのような場合には当該ファイルに対するパーミッション変更方法がKB457974-Data Domain: How to upload a core dump file from a Data Domainの最後の部分、「Log into the Data Domain command line shell (DDSH)」と書かれている行以降、に記載されていますので参照してください