当資料は、デル テクノロジーズが、2019年のIT業界に影響を与える大きなトレンド、変化、課題に対する予測をまとめたブログの抄訳版です。

https://www.delltechnologies.com/en-us/perspectives/2019predictions/

 

デル テクノロジーズ バイスチェアマン プロダクト&オペレーション 

ジェフ クラーク(Jeff Clarke)

 

 

2019: データ主導デジタル エコシステムの年

 

今年もやってきました ―― 地球が太陽を一周し、2018年も終わりに近づいた今、2019年に目を向けて、何が待ち受けているのかを考えてみましょう。2030年へと続く、次のイノベーションの10年が近づいています ―― デル テクノロジーズは、2030年には人とマシンの協調関係は次の時代を迎えると予測しており、その時代には、人間はスマートな生活、インテリジェントな仕事、摩擦のない経済が実現していると予測しています。

 

デル テクノロジーズが昨年行った大胆な予測は、早いペースで花を開かせているものもあれば、そうでないものもあります。AI(人工知能)およびマシンラーニング(機械学習)テクノロジーの発展のためには、まだなすべきことが多くあります。また自律システムは、企業や組織がこれをサポートするデジタル環境を構築している中で引き続き具体化しつつあります。

2019年には、何が待ち受けているのでしょうか。データ主導のデジタル エコシステムへと進んでいく中、2019年に対するデル テクノロジーズの重要な予測は次の通りです。

 

 

1. ライフスタイルおよびビジネスシーンの両方で、かつてないほどの没入体験が実現

バーチャル アシスタント(VA)は、スマートホーム テクノロジー、「モノ」やコネクテッドカーといったコンシューマー テクノロジーの分野で引き続き広がりを見せ、ユーザーの好みを学習し、それまでのユーザーの行動に基づいてコンテンツや情報を先回りして提供するでしょう。住宅環境において、このマシン インテリジェンスはVR(仮想現実)およびAR(拡張現実)と統合し、例えば家族のための簡単な食事を手早く準備することをサポートするバーチャルシェフなど、夢のような体験を提供するでしょう。また、今以上にインテリジェントな健康管理デバイスが心拍の変動(HRV)や睡眠パターンなどの多くの情報を取り込み、医療従事者と手軽に共有するなど、個人の健康状態に関するコネクテッド環境がさらに進むでしょう。

 

没入的インテリジェンスは、ビジネスシーンにも広がるでしょう。日々仕事で使っているパソコンやその他のデバイスは、これまでと同じようにユーザーの行動習慣から学習して、適切なアプリケーションやサービスを適切なタイミングで先回り的に立ち上げて提供します。自然言語処理(NLP)と音声テクノロジーの進化によって、ユーザーはマシンとより生産的な対話を行えるようになる一方で、オートメーションとロボティクスによって、よりスピーディーで円滑なコラボレーションが可能になり、より多くのことを行えるようになるでしょう。また、VR(仮想現実)/AR(拡張現実)アプリケーションが、オンサイトとオフサイトの両方で没入体験を提供し、ユーザーはいつでもどこでも必要なデータへアクセスできるようになるでしょう。

 

 

2. 「データの金鉱」により、テクノロジー投資における次の「ゴールドラッシュ」が加速

企業は長年にわたりビッグデータを貯めこんでいます。事実、このようなデータの量は2020年までに44兆GB(ギガバイト)、44ZB(ゼタバイト)に達すると予測されています。これは膨大な量です。デジタル トランスフォーメーションが具体化することで、最終的にこれらのデータも活用されるようになるでしょう。

 

企業が新しいイノベーションと効率的なビジネス プロセスを手にするとともに、これらのデータからより多くの価値を引き出す中で、テクノロジー分野ではさらなる投資が生み出されるでしょう。事実上あらゆる場所から知見を得られるデータ管理とフェデレーテッド アナリティクス、より安全かつスマートに卓越した成果を出せるデータ コンプライアンス ソリューションなど、AIを現実化するための新たなスタートアップ企業が出現するでしょう。

 

 

3. 5Gが最先端のライフスタイルを提供

来年中に、データのスピードとアクセス性について従来の環境を根本から刷新することが期待されている次世代ネットワークとともに、最初の5Gデバイスが市場に出回る予定です。低レイテンシの高帯域幅ネットワークは、より多くのモノ、自動車、システムがオンライン化されるとともに、すべてのデータが生み出されるエッジにおけるAI、マシンラーニング、コンピュートの負荷が高まることを意味します。

 

まもなく街には多くのマイクロハブ(データセンター)が出現し、これらのマイクロハブがもたらす新しい「スマート」環境も、街角で起こっていることについてリアルタイムの知見を提供するでしょう。都市や市街地のコネクテッド環境はかつてないほど進み、2030年にはスマートシティおよびデジタル インフラストラクチャーが大きな成功を収めるでしょう。このような環境によって、現場で生成されたデータと情報をクラウドとの間でやり取りをする必要なしに、リアルタイムで迅速に処理および分析を行い、必要なユーザーと手軽に共有できるようになるため、医療分野や製造業といった業界も従来の環境が根本から変革されるでしょう。

 

 

4. データ予測 ではさらに多くのクラウドが必要に

昨年、デル テクノロジーズはメガクラウドの出現を予測しました。メガクラウドは、IT戦略でパブリック クラウドとプライベート クラウドの両方が求められる中、多様なクラウドで構成されたパワフルな運用モデルの1つです。今のところ、この情勢は依然として変わっていません。異なるタイプのすべてのデータを効果的に管理しなければならない必要性を企業が実感する中で、パブリック クラウド対プライベート クラウドの議論は、徐々に沈静化していくでしょう。最近IDC社が実施した調査において、データをオンプレミスのプライベート クラウドに戻していると回答した企業は、全体の80%に上りました。パブリック クラウドの増加が予測されているものの、このトレンドはこれからも続いていくでしょう。

 

マルチクラウド環境によって、企業は、求めるときに求める場所でデータを管理、伝送、処理できるようになり、オートメーション、AI、マシンラーニングの処理がレベルアップします。実際、データの分散化が進む中で、自律走行車の環境やスマート ファクトリー、クラウド ネイティブ アプリケーション、保護されているオンプレミス データセンターなどのエッジにおいて、多くの新しいコンプライアンス規格とプライバシー規格、また当然ですが私たちが日々使っているさまざまなアプリケーションとサービスをサポートするパブリック クラウドに対応するため、これまで以上に多くのクラウドが登場するでしょう。

 

 

5. ミレニアル世代に続きZ世代が社会に進出

来年、ミレニアル世代の次の世代であるZ世代(1996年以降生まれの世代)が、社会に出てくることで、ミレニアル世代は自分たちの居場所を作らざるを得なくなります。Z世代が加わることでビジネスの世界では5世代が活躍することになり、多様性に拍車がかかるでしょう。Z世代の社会進出によって、ライフスタイルとテクノロジーのエクスペリエンスの幅が大きく広がります。Z世代の98%は、教育の一環としてテクノロジーを使いこなし、その多くはソフトウェア コーディングの基本をすでに理解しており、自分たちが働く環境の中で最高のテクノロジーだけを活用することを期待するでしょう。

 

Z世代によって就労環境の技術革新の新たな進化が促進されるとともに、彼らより前の世代のテクノロジー リテラシーおよび新しいスキルをオンサイトで学習する環境についても新たな機会が創出されるでしょう。AR(拡張現実)とVR(仮想現実)はますます一般的になり、高齢世代におけるスキル ギャップを埋める一方で、Z世代には彼らが欲するスピードと生産性を提供するでしょう。

 

 

6. 弱い結びつき、廃棄物ゼロ化へ: サプライチェーンはより強く、よりスマートで、よりグリーンに

持続可能なビジネスが多くのメリットをもたらすという確信を背景に、企業はデル テクノロジーズが率先して行っているリサイクルやクローズド ループ型のプロセスなどの新たなイノベーションを通じて、それぞれのビジネス モデルから廃棄物を減量・排除する手段を促進させるでしょう。このような動きを支援するため、デル テクノロジーズは海洋プラスチックを再生パッケージに、ディーゼル発電機の排ガスからの煤塵をボックス印刷用のインクに再生するといったブループリントを共有しています。

 

新しいテクノロジーを精査して活用することで、サプライチェーンのトレーサビリティ(追跡可能性)が高度化し、最適な流れを実現できる機会を高い精度で明らかにすることが可能になるでしょう。ブロックチェーンも重要な役割を果たすと考えられ、ソーシングにおける信頼と安全を確保すると同時に、一連のプロセスにおける商品とサービスに関する情報とデータのセキュリティーを確保します。

 

5G、AI、マシンラーニング、クラウド、ブロックチェーンなどのイノベーションがフルスロットルで準備を整えている今は、テクノロジーにとって、かつてないほどすばらしい時代と言えます。2020年、私たちは44ZBの膨大なデータを有効活用していることでしょう。また、以前であれば想像すらできなかったような新たな方法でデータのパワーを最大限に引き出し、日々の生活と仕事のトランスフォーメーションを実現しているでしょう。皆さん、シートベルトをしっかりと締めてください ―― 私たちは「データの時代」へフルスピードで突入しているところです。2019年は、すばらしい年になるでしょう。