Bob DeCrescenzo
VP & GM of the VMAX Business Unit, Dell EMC


2018年11月27日

去る115日~8日にスペイン、バルセロナで開催された「VMworld Europe」で、Dell EMCは、VMwareと一緒に、最新の「Dell EMC PowerMax」テクノロジー プレビューを行いました。業界初となるこのテクノロジー プレビューは、仮想環境向けストレージのイノベーションに対するDell EMCのコミットメント、またDell EMCVMwareの緊密なコラボレーションをあらためて示すものです。

 

PowerMax」は、比類ない回復性、一切の妥協がないデータ サービス、卓越したパフォーマンス レベルが求められるアプリケーション環境のデファクト スタンダードとして、すでに多くの企業に導入されています。「PowerMax」の優れた効率性と自動化能力の統合によって、IT部門はインフラストラクチャをモダナイズ(最新鋭化)し、膨大なワークロードの統合、ハードウェアの省スペース化、消費電力の削減を促進できます。これらすべてがお客様に高い価値をもたらしながら、コストを削減し、複雑さを軽減します。

 

私は、「PowerMax」が、仮想化環境で、どのようにストレージパフォーマンスを達成できるかというデモをお見せできて大変嬉しく思います。このデモでは、業界初のテクノロジーによって、お客様の現行のストレージへの投資を保護しながら、将来への移行を支援する方法を紹介しました。

 

Dell EMCは、今回のテクノロジー プレビューにおいて、「PowerMax」に搭載されたNVMeSCMを公開しました。SCM100マイクロ秒を大きく下回るレイテンシを実現する次世代の主力製品と目される最先端のストレージ メディアで、パフォーマンスを要する現在および将来のワークロードを完全にサポートします。ユースケースとして、データ集中型のリアルタイム アナリティクス アプリケーションのサポートや超高速のトランザクショナルOLTP、データベース ワークロードなどが挙げられます。

 

エンド ツー エンドのNVMe

Dell EMCはエンド ツー エンドのFC-NVMeネットワークとともに、NVMe接続SCMドライブのパフォーマンスを最大限に引き出す、業界初のストレージ アレイのデモを公開しました。将来にわたり活用可能なこの組み合わせによって、これまでのテクノロジー環境を根本から変革します。ESG社が、NVMeテクノロジーに精通したITマネージャーを対象に実施した調査では、最終的にNVMeが既存のSASSATA接続のソリッドステート フラッシュ ストレージに取って代わると回答した割合は79%*1に上ります。

 

NVMe over Fabricは、フラッシュ アレイのメリットをフル活用するために多くのことを実行します。拡張的な並列性、同時性、スケーラビリティによって今日のマルチコアCPUおよび高速メディアの力を最大限に活用できるように設計されるNVMe over Fabricは、NVMe HBA(ホストバス アダプタ)からPowerMax NVMeドライブへのエンド ツー エンドのI/O最適化、大きなQDQueue Depth)、低レイテンシを提供します。これらのすべての特性によって、より多くのユーザーにより多くのアプリケーション トランザクションをより短いレスポンス時間で提供することが可能になります。またSANネットワークを活用することもできるので、企業がこれまでにインフラストラクチャに行ってきた投資も保護できます。

 

SCM(ストレージ クラス メモリー)

SCMは、低レイテンシな永続ストレージ メディアの今後を代表する存在です。SCMのパフォーマンス計測単位は数十マイクロ秒という驚くべき速さでDRAMのパフォーマンスに近づくレベルですが、DRAMに比べて低コスト、高密度で実装できます。これが一貫して予測可能なI/Oのレイテンシとともに、「インメモリ」と同様のパフォーマンスを提供する能力として、ユーザーにメリットをもたらします。

 

NVMeおよびSCMのメリットを活かすためには、適切なストレージ アーキテクチャが欠かせません。「PowerMax」は、実績に裏打ちされた革新的なリアルタイム マシンラーニング(機械学習)エンジンを有する世界で唯一のフラッシュ アレイとして、インテリジェントなデータ配置を実現します。このインテリジェンスな特性が、管理の負荷を強いることなくNVMeSCMのパフォーマンスを最適化します。「PowerMax」では、最も優先度が高く超低レイテンシが求められるワークロードにはSCMテクノロジーを使い、より動きが少ないデータセットにはNVMeフラッシュ ドライブを使用するというように、両方を透過的に活用することができます。IT部門がアプリケーションのパフォーマンスを高め、ストレージ コストを削減し、管理の手間を最小化する上で、このような使い分けは欠かせない能力です。

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PowerMax」のデモでは、超低レイテンシのSCMドライブ テクノロジーに仮想マシン(VM)データストアを置き、FC-NVMeとの比較で従来のFCを通じてVMwareが「PowerMax」ストレージをどのように認識するのかを紹介するとともに、全体として同一のファブリック上で、異なる2つの伝送テクノロジーにより構築されている2つのデータストア間において、仮想マシンをどのように動かすことができるのかが紹介されました。「PowerMax」でFCFC-NVMeの両方を通じてI/Oを同時に実行できる能力は、既存のITインフラストラクチャからより強力なFC-NVMeネットワークへの容易な移行をサポートする上での鍵となります。

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VMwareの友人たちも、このデモはかなり特別だと感じており、またVMwareのストレージおよび可用性ビジネスユニット担当バイス プレジデントのLee Caswellは、「PowerMaxは、ストレージクラスのメモリーとFC-NVMeの組み合わせにより最大のメリットをもたらし、大規模でパフォーマンス重視のVMware環境に最適です」とコメントしていました。また「PowerMax」革新のためにVMwareが提供するディープ インテグレーションを大切にしているハイエンドのお客様から、「パフォーマンスに対するあくなき欲求が垣間見えます」とも述べていました。

 

PowerMax」のデモは、以下の構成で行われました。

  • Dell EMC PowerMax 2000
  • PowerMaxOS およびUnisphere for PowerMaxGA前ビルド)
  • 32Gb FC I/O モジュール(NVMe over Fabricを実行。GA前ビルド)
  • 32Gb FC I/O モジュール(Fibre Channelを実行。GA前ビルド)
  • 750GB NVMeストレージ クラス メモリー ドライブ(GA前ビルド)
  • 8TB NVMe フラッシュ ドライブ
  • VMware vSphere ESXi およびvCenterGA前ビルド)*

* VMwareは、将来のvSphereリリースにおける係る機能の提供は保証しません。

 

*1 出典: 「ESG Master Survey Results, 2017 General Storage Trends」(201711月)