※本記事は元々"kawaman"の個人ブログスペースに投稿しておりましたが、DECNからDELLコミュニティへのコミュニティ統合に伴う移行影響で"日本語コミュニティ"ブログ側に付け替えさせていただきました。



VxRail 4.5.210が先日リリースされ、GW中にリリースされたばかりのvSphere6.5 Update 2が早速実装されました。

パッチリリースではないマイナーバージョンアップも即座に適用してくるところは、Vmware側と密に連携して開発している事の現れですね。

 

■VxRail 4.5.210 へのアップグレードに関して

早速弊社でもアップグレードと、ファクトリーリセットからの初期セットアップを試しました。


※アップグレードに関しては、過去の本ブログにもその手順を記していますが、適用手順は従来通りでSupport EMCサイトからアップグレード用のパッケージをDLして適用するか、VxRail Managerがインターネットに接続されている環境であればオンラインでのパッケージDLと適用が可能です。


アップグレードをDELLモデル(E460F)への適用を試したところ、4Node構成の内部vCenter構成の場合で約6時間と、今までより長いメンテナンス時間が必要でした。

これはBIOSやSAS HBAのファームウェア、iDRACなど、ハードウェア関連のソフトウェア更新時のESXiホスト再起動と、ESXi への6.5u2適用時の再起動で複数回再起動が走るため、従来より長めの時間を要しています。

 

■ vSphere 6.5 u2での不具合改善とその影響について


VxRailに限らず、vSphereでは長いこと「冗長電源の片系断をアラームで検知できない」不具合がありました。

これが6.5u2でようやく修正されました。

 

お客様先でシステム導入時の障害検証で正しく検知されない、といったこともなくなります。

 

-- リリースノートからの抜粋 --

vSphere Web Client で、一部のハードウェア健全性ステータス アラームが失われ、センサーが誤ったグループに表示される可能性がある

ハードウェア センサーからの問題、または接続されていない電源などのハードウェアの問題によって、vSphere Web Client の [ハードウェア ステータス] タブでアラームがトリガされない可能性があります。ハードウェア センサーが、誤ったカテゴリに表示される可能性があります。たとえば、ストレージからのセンサーが電圧グループに表示される可能性があります。

本リリースで、この問題は修正されました。

----

 

ただ、検証環境やデモ環境などで設備の制限で片系しか給電できなかった環境では、

6.5u2適用と同時に一斉にホストにレッドアラームが表示されてしまい、非常に見た目が悪くなってしまいます。

 

実際に弊社環境でも、アップグレード前は正常だった(正常に見えていた)クラスタが、一気にレッドアラームが点きっぱなしになりました。

VxRail_4.5.210_20180512_016.png

 

この状態はVxRail Managerの健全性チェック(診断)でも引っかかります。※前のバージョンは引っかからなかった…

VxRail_4.5.210_20180512_014.png

 

VxRail 4.5.210 での初期セットアップやノード拡張時に片系電源だけでの構築、拡張は問題ありませんでしたが、

今後バージョンアップの時などクラスタの正常性確認が走る際に、このエラーがあると何か影響しそうな予感です。

 

もし、Web Clinet上の見栄えが気になるけれども、検証環境やデモ環境のファシリティの制限で片系電源しか用意できない場合は、

「ホストのハードウェアの電源状態」という、vCenterのトップ階層に設定されたデフォルトのシステムアラーム定義を無効化することでアラームは表示されなくなりますが、本来のアラームの目的とは真逆の設定なのでご注意ください。

※個別のホスト、クラスタでアラームを無効化したい場合は逆のカスタムアラームを作成すれば打ち消せるかもしれませんが、少し面倒そうなので時間ができたら試します。

VxRail_4.5.210_20180512_021.png

 

※アラームを無効化してもVxRail Managerでの診断には引っかかりました。アラームの無効化の分、若干エラーの検知個所は減っています。

VxRail_4.5.210_20180512_023.png

 

■ 気になる改善点


VxRail 4.5.210でのアップグレード周りの機能改善点として、VxRail 4.5.200以前では、最小3Nodeで構成された場合はアップグレード時の事前チェックを無効化する必要ありましたが、4.5.210からは3Node構成でも通常と同じようにアップグレードができるようになったようです。

※ 4.5.210から次のバージョンへの更新で確認できるはずなので、次期パッチリリース時に試してみます。