Dell EMCは、IDC社による最新の調査レポートを発表しました。Dell EMCIntel社の委託によりIDC社が実施したこの調査では、レガシー インフラストラクチャの隠れたコストITトランスフォーメーションが収益に与えるインパクトについて、2つのレポートで説明しています。

 

主な調査結果は次の通りです。

 

  • 平均でIT予算の3分の1が技術的負債に陥り、その規模は年間4,000万ドルにのぼる。本来であればビジネスに価値をもたらす使い方ができる
  • 調査対象となった企業は、インフラストラクチャをモダナイズ(最新鋭化)することでインフラストラクチャ コストの23%削減と計画外停止による生産時間ロスの73%減少を実現
  • IDC社は、調査対象企業がITトランスフォーメーション イニシアチブを進めることによって、今後5年間で1社あたり年間2600万ドルの収益増を実現すると予測

これらの結果は、CIO(最高情報責任者)とCFO(最高財務責任者)の関係がITトランスフォーメーションのビジネスへの成果に与えるインパクトを明らかにすることを目的に、Dell EMCForbes Insightsが昨年10月に発表した調査『IT Transformation: Success Hinges on CIO/CFO Collaboration』をベースにしています。この調査では、63%の調査対象企業が、CIOCFOがうまく連携できていない場合の最も大きなリスクは、競合他社に後れを取ることであると回答しています。一方で、CIOの基本的な役割に対するCFOの古い考え方が、両者の協力関係を阻害する要因になっていると回答しています。両者が良好な関係を築くためには、CIOITトランスフォーメーションの確固とした財務プランを策定し、CFOに提案する、ということでCIOCFOの両者が同意しています。IDC社による本調査レポートの詳細は、以下からご覧ください。

 

また、IDC社のディレクタであるジェニファー クック(Jennifer Cooke)氏は、ITトランスフォーメーションの経済的なインパクトを測定することがいかに重要かを以下のブログを公開しています。原文はこちらからご覧ください。

 

なぜITトランスフォーメーションの経済的インパクトを評価することがそこまで重要なのか ?

 

企業がITトランスフォーメーションに向けて一歩を踏み出すとき、その目標は、「ITの効率と効果を高め、より俊敏になり、イノベーションに対する自社のニーズをサポートする」という意欲的なものです。ほとんどの企業は、現在のプロセスを総点検すべきであること、またこのようなトランスフォーメーションを実現するために環境を刷新し足並みを揃える基盤となるプラットフォームがあることを知っています。その一方で、ITトランスフォーメーション(ITX)の経済的なインパクトを評価して測定する能力が、これらの取り組みの全体的な成功に大きく影響する要素であることは、あまり知られていません。

 

進捗状況を評価する上で、例えばダイエットのように「ビフォー」と「アフター」の写真は欠かせないツールであるだけでなく、しばしばこれらの写真は良い習慣を続けていくモチベーションとしての役割も果たします。これと同じように、企業のIT部門は消費や健康状態、位置、パフォーマンスなどへのリアルタイムの知見を提供するインテリジェントなインフラストラクチャへ、ますます高い信頼を寄せるようになるでしょう。

 

  多くの企業は、変化に対する社内の抵抗を克服するとともにプロセスの向上を実現することに多大な努力を払っています。最近

IDC社が実施した調査*では、46%の企業が、クラウドを最優先する自社の方針によってオンプレミスデータセンターへの投資が限られていると回答しています。パブリッククラウドが無条件に速い、安い、質が高いというイメージは一般的によくある誤解です。そこには、本当に速く、安く、質が高いITサービスを正しく識別する上で欠かせない、確かな情報に基づいてコストとパフォーマンスを評価するためのツールとプロセスが、大部分の企業にはないという視点が欠けています。このような理由から、企業がITリソースについて最適な判断をするためには、すべてのITオプションを把握して評価する能力が不可欠です。既存のデータセンター、サービス プロバイダが運用している施設、またすべてのエッジ データセンターにおけるITリソースの消費について、ITリーダーシップには新たな考え方を推進することが、かつてないほど必要とされています。このようなシフトへ適切に対応することが、社内全体を横断したより適切な調整と、変化を推進するIT部門の能力の向上につながります。

 

IDC社が最近実施した別の調査では、すでに大規模なITトランスフォーメーションを実行した企業への詳細なインタビューを行っています。この調査は、各社の経験から学ぶとともに、その経済的インパクトを評価することを目的としたものです。本調査で明らかになった重要な点は、技術的負債に関係するもので**、簡単には解消することができないこの負債はIT予算全体の32%を消費し、これがイノベーションを制限していることがわかりました。ITXがもたらすプラスの効果をわかりやすく見せながら改善すべき分野を明らかにしていくことは非常に有効な手段であるだけでなく、変化に向けたビジネスケースの構築をサポートしてくれます。

 

さらに、調査対象企業はITインフラストラクチャ コストが23%削減した一方で、セキュリティとソフトウェア開発を含むIT運用効率が35%向上したことを報告しています。このようにITXという「テコ」を活かして新たなワークロードを展開すると同時にコストを削減するスピードを速めることで、ビジネスの優先事項とより的確に足並みを揃えられるようになり、ひいては会社にとって信用できる信頼のアドバイザとしてのIT部門の位置づけを確立することができます。ダイエットに効果的な「ビフォー&アフター」の写真のように、ITXITにおける将来の投資へのモチベーションとなります。

 

 

*IDC MaturityScape Benchmark: Smarter Datacenter Facilities in the United States, 2018

**「技術的負債」: 企業にほとんどまたはまったく価値をもたらさないレガシーITの目に見えない隠れたコスト、トランスフォーメーションをしないことによるコスト