原題:Looking forward to 2018: Vertical “Stack Wars” are upon us.

 

2018年へ向けてのブログ最終章

 

注意:VirtualGeekはあくまでぼく個人ブログであり会社のオフィシャルブログではないということを理解してほしい。

まれにコンテンツを削除するけれどそれはお客様に迷惑がかかるような場合のみ。

とりあえずそういうことで・・・・

 

第一弾:HCIの概要と“build” and “buy”(組み立てながら揃えていく。。) の新しいコンセプトについて。

 

第二弾:HCIが何たるものかという僕の私見、そしてHead-Fake(見せかけ)であるということ。インフラですらないということ。

(プライベートなas a Service(*aaS)のほうがずっとそれに近く柔軟性があるということも含め) 

 

今回の第三弾は短くてわかりやすくするつもりだ。もしかしたら物議をかもすかもしれない。“lock in”(全部お仕着せ) の人が穴倉からつまみ出される可能性が出てくるから・・・つまり僕らは垂直的階層戦争“Stack Wars”に突入しているってことについて話したい。この戦争は従来型のエコシステムの崩壊と再構築のきっかけになる。

 

僕の最初のポストが実際のきっかけだと思っている。さながら“assassination of Duke Ferdinand”(注:第一次世界大戦のきっかけとなったサラエボ事件のこと)のようなもんだ、(といってもHCIそのものについてではなくそそれが持つ意味あいにおいて)

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お客様は“build” and “buy”での選択を新しいスタックにおける希望として評価している。注目すべきは多くの人が“build and buy”の認識をはき違えているいるってことだ。“buy”で機器選択をするというより、説明責任を誰かに負わせるための“build” and “buy”にしたいんじゃないかとね。

これは今に始まったことではない。Public Cloud やSaaSというのは選択の可能性、を提供するものとしてこの数年光り輝いている、しかしその下に内包される階層に関しては選択の余地がない。そういった意味では真の選択の自由、が使う人にあるわけじゃない。

 

選択され、構築される機器のバリエーションの広がりは“break a stack”(階層の破壊=既存環境を壊して作る。。の意味)よりも素晴らしくなければならないし素晴らしいはず。こういう古い物の上に新しく構築するってのは何とも気持ちがいいもんさ。大変な労力と知力が必要ではあるけれど。

 

そう、ここがまず2018年の進むべき道。新しく作り直すということは最初は痛みを伴うものだけど、2017年を見てきただろう、Software Defined Network が再構築され,また伸びてきたその動きを。これがHyper Converged Infrastructure 界 でも起こると僕はみている。

 

確かに最初のポイントである『breaking a stack』(既存階層の破壊)は致命的だ。

二つ目のポイントはその論理的なステップ。人々はサーバも、ストレージも、ネットワーク、もしくはCI/HCIも同じような観点からほしいとは思っていない。人々はプラットフォームそのものを消費 したいだけで、構築したいわけではない。つまり、IaaS/PaaS/CaaS/DaaS(*注1)プラットフォームそのものを望んでいる。

 

ちょっといいすき?

そりゃアプリケーションや環境によってはプラットフォームそのものを挿げ替えられるってわけじゃない、今までのようにserverやnetwork、storageが必要な物もある。それでもなお、僕の主張はこうだ。お客様は新しい形の選択肢の一つとしてクラウド上にもプラットフォームを望んでいる。

 

この2つ目のポイントでは、結局consolidator(サービスを提供する側)は独善的にすべてを選択構築しなければ意味がない。

もちろんIaaS/PaaS/CaaS/DaaSのレベルまで含め。そうじゃないとゲームには参加できない。それこそ単純化を求めるマーケットの要求に答えられないってことになる。

 

そう、これこそが核心だ。この流れの中で沢山のプレーヤー達がどうふるまうのか。そしてこれこそ僕が恐れ、興奮しているところ。武者震いってやつだ。Dell Techとして僕らはIaaS/PaaS/CaaS/DaaSスタック、もちろんAI(人工知能)/ML(機械学習)を抱えたIoTに沿う材料きちんと用意している。

しかしこれらを総合的に提供するという点においてはまだ開発途中だと言わざるを得ない。これこそ2018の挑戦であり、僕らの力なら確実に、そして迅速にできる、というかできなきゃいけない。

 

この投稿が火種になるわけ。。。

 

なぜならお客様というのは選択の余地がなくなることを嫌うからだ。世の中の流れとしてインフラの商品化、とインフラ内部にある商品達(ハードウェアともいう)、という二つの流れがあるとしても、結局それらは IaaS/PaaS/CaaS/DaaS プラットフォームとしての商品へ集約されることに他ならない。

ハードウェアとソフトウェアの違いにおいてプラットフォームのそれは次元が違う。プラットフォームというのは機能であり、サービスであり経済活動そのものにつながるからだ。

 

人々は『プラットフォーム』を選択するようになる。ということは絶滅危惧種になるのは・・・

 

*オープンシステムの評価や情報を取得する人達

*きょうびのITエコシステムで大半のオープンシステム構築をする人達

*単一のシステムしか持たないSierとか・・・・

 

一気に事が進むとは思わない。地球温暖化と同じように、少しずつ世の中が変っていく。その中で淘汰されるものがあるということ。

悪いことばかりじゃない、流れというものをどんどん良いものにできるのが人間というものだから。“vertical stack wars”(垂直階層戦争)をもっとポジティブにとらえるべきだよ。

IT業界での商品(コモディティ)概念の変革はそれまでのIT業界における経済的体系そのものにおける入れ替え、という新しいエコシステムの創造

につながるものだと思っている。

 

僕らの行く道はクリア(少なくとも僕はね)だ。3つの基本はこれだ。

 

①IaaS/PaaS/CaaS/DaaS layerまでを構築できる強い基盤を持つこと。

a.アプリケーションとの透過的な関係は変わらない、いわゆるガラス板としての役割を持つこと。

b.サーバハードウェアは従来の(そしてこれからも)重要商品(コモディティ)での一つであるということ。いわば土台。

c.ストレージハードウェアそしてdata protection (またはそこに内包されるSDS) もDataのある場所、として重要さは変わらない、ということ。

d.ネットワークハードウェアは商品(コモディティ)としてとらえるということ。

e.compute/storage/networking/security softwareは抽象化すること。

f.融合的で単純明快なIaaS, PaaS, CaaS モデル を作ること。

g.IaaS/PaaS/CaaS/DaaSだけでなく関連するアプリケーションをも含むすべてのフィールドに適応できる専門的な知識を持つこと。

 

②オープンであること。

Dellが持つエコシステム、VMwareが持つエコシステム、そして Pivotalのエコシステムは少しづつ共有はしている。

実際僕らは“stack sub-component”(階層を作り上げている要素) のオープンエコシステムでは最強といってもいい。しかしそれだけでいいのかどうか?勝つためにはもっとお互いにかかわりあう必要があるのではないだろうか。

 

③同時に独自性を持つこと

単純明快に僕らの持つ強みに関しては力をかける、ってこと。

Dell Technologies の提供するオンプレプラットフォームをより快適に柔軟に提供するために最大の努力を惜しまない、そしてそれらを

IaaS, PaaS, CaaS , DaaSレイヤー、もちろんハイブリッドとして融合できるようにすること。HCIでももちろんhyper-scale public cloudsも含めて。

 

①②は大丈夫そうだよね。でも③ができないとこれからは立ち行かない。大変そうだけどこれが面白い!

 

オープンエコシステムはサポートしてもStack(階層)のサポートはしない、なんて言わないようにしないといけない。この垂直階層戦争“vertical stack wars”の中では①と②だけでは十分じゃない、これから少なくとも10年生き残りたいというのであれば③が不可欠だ。

 

お金やリソースのある人はこの変革の流れの中で方向性を決めかねている、その理由は

1:僕の勘違い。(よくあることさ)

2:潮時を見極めている。

3:何が起きているかわかってはいるけれどトレンドが不明。

 

Ciscoの例を挙げよう・・・・

ライセンス契約で彼らは生きているし、それはうまくいっている。しかもHCIビジネスにもそれを取り入れている。僕らはCIでもパートナーだ。

でも彼らはIaaS/PaaS/CaaS layer レベルでのプラットフォームパートナーではない。サービスプロバイダとしてビジネスをするならばネットワークハードウェアとOpen SDNってのは切っても切れない。お客様の要求は思ったよりも長いShoppingリストになってるだろうから。プラットフォームとネットワークをつなぐものが必要になってくる。

 

RedHatの例。

彼らはIaaS/PaaS/CaaSスタックでは平行的にその力を発揮している。オープンソース狂信者たちはRedHatのそのやり方を熱狂的に扱う。

確かにオープンソースは永遠ではあるけれどそれを狂信的に扱ってしまう人がいるってことはちょっと困りものだ。もちろんRedHatは僕ら

Dell EMCのオープンエコシステム戦略では大切なパートナーではあるけれど、Dell Technologiesが進もうとしているvertically integrated stack strategy(垂直的融合階層戦略)での役割は小さい。

 

Nutanixの例。

彼らは当初の立ち位置である“open HCI”からvertical stackへとその立ち位置を変えようとしている。“cloud stack”という形で。

これはいわゆる上から下まで階層に入れ込むということに他ならない。 その中でAHV(Acropolis Hypervisor)がどんどん伸びていくのも素晴らしいだろう!しかし彼らもRedHat同様にDell Technologiesのvertically integrated stack(垂直的融合階層戦略)のメインにはならない。

 

オープンエコシステム、また製品競争の中でまだ道が見つけられない者、もしくは戦おうとしている者、いろいろいるけれど僕はそういうすべての

競合に敬意を持っている。中には宝の持ち腐れ、的な者もいればそうでない者もいるけれど。

 

そんな中で僕らは本当に面白い時代に生きている。考えてみてくれよ、君も。

 

2018年、わくわくしてこないか!

 

 

*注1 

IaaS:Infrastructure as a Service

PaaS:Platform as a Service

CaaS:Computing as a Service

DaaS:Desktop as a Service