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こんにちは、仮想化技術およびクラウドソリューション担当の平原です。前回はパブリッククラウドに負けない社内ITを!というお題目でEnterprise Hybrid Cloudソリューションの触りを紹介しました。今回はそのEnterprise Hybrid Cloudソリューションの全体像を説明します。まずはEnterprise Hybrid Cloudの全体図です。大きく分けて4つの構成要素からなります。

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① インフラストラクチャ(ハードウェア)レイヤー

ソリューション展開で最も費やすべきはインフラストラクチャの構築ではありません。従って、インフラストラクチャレイヤーには、事前に工場出荷時点において構成済かつ検証済でお客様先での設置・導入が短期間で完了する、DELL EMCコンバージド・ハイパーコンバージドインフラストラクチャを採用しています。既存の基幹業務向けに最適でCisco UCSサーバ、DELL EMCストレージ製品、vSphereハイパーバイザからなるスケールアップ型のVxBLOCKと、コモディティサーバ(x86ベースの汎用サーバ)上のソフトウェアによってコンピュート、ストレージ機能を提供し、スモールスタートから不定期かつ柔軟でスケールアウトな拡張が可能なVxRACKの選択があります。

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② ソフトウェアディファインドレイヤー

効率性が重視される仮想化インフラストラクチャは、従来の物理インフラストラクチャと異なり、より粒度の細かいリソースの消費モデルが求められます。このため、共通インフラ配下のハードウェアリソースを抽象化、プール化し、物理ハードウェア単位よりもきめの細かいリソース提供を可能にするソフトウェアディファインド製品、VMware社のvSphereハイパーバイザ、DELL EMCのViPR Controllerソフトウェアディファインド ストレージを採用しています。また、仮想マシンや組織単位にきめの細かいネットワークセキュリティを実現するVMware NSXの組み合わせも可能です。


③ クラウドマネジメントレイヤー

異種混在ハイブリッドクラウド管理のためのクラウド管理プラットフォームである、VMware社のvRealize Suiteを採用しています。vRealize Suiteは以下の製品から構成され、Enterprise Hybrid Cloudにおいても、自動化、運用、ITコストマネジメントといった広範囲な要求実現のために各製品を駆使しています。

  • vRealize Automation:各利用者ごとにカスタマイズされたサービスポータルを提供し、vRealize Orchestratorとの連携によって、仮想マシン作成、アプリケーション展開のみならず、カスタムワークフロー実行のためのセルフサービスでの自動化環境を実現します。

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  • vRealize Operations & vRealize Log Insight:仮想マシン~ストレージまでエンドツーエンドのvSphere環境全体の可視化による異常の検知、キャパシティ管理(レポーティング)や、関連する機器からのログファイルを集約、属性情報に基づく高速検索と複数ログファイル間の相関分析から迅速な障害切り分けを支援します。Enterprise Hybrid Cloudインフラ基盤の日常的な運用業務における重要な運用管理ツールです。

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  • vRealize Business Cloud:クラウドサービスの提供にあたって、どれだけのランニングコストがかかっているのか、利用者の消費傾向から仮想マシン単位でのコストを割り出し、サービス価格に反映するための参考情報を計算するなど、ITコストおよびプライシングの透明化を支援します。

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④ DELL EMCプロフェッショナルサービス

Enterprise Hybrid Cloudの早期立ち上げを支援する、導入支援(コンサルテーション)、導入、運用引き継ぎ(スキル移転)からなるサービスポートフォリオを準備しています。


Enterprise Hybrid Cloudは、DELL EMCのエンジニアリングチームがプライベートクラウドのあるべき姿を模索し、多くのお客様にとって有用なユースケースを提供するためにたどり着いた、最良の製品とテクノロジーの組み合わせからなるソリューションです。そして、驚くべきはこのソリューションの導入完了までの期間です。皆さんのデータセンターにこのEnterprise Hybrid Cloudを導入しようと決めてから、基本的な仮想マシンプロビジョニングが実施出来るまでにどれくらいの期間が必要だと思いますか?1年?1年半?いえいえ、最短約2か月で基本的なクラウドサービスを提供することが出来るようになるのです。普通に考えれば、にわかに信じがたいことですね?多くの皆さんの過去の経験を振り返っても、単純にインフラ構築だけでも、製品選定、設置そして単体・結合試験と、考えただけでも半年で済むものではなかったでしょう。そのうえ、そこにクラウドを構築するとなれば尚更です。


では、次回はなぜEnterprise Hybrid Cloudがこのような短期間で実装を完了出来るのかという秘密に迫ってみましょう。


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