こんにちは、仮想化技術およびクラウドソリューション担当の平原です。今回は、皆さんのデータセンターでプライベートクラウドを容易に実現するDell EMC Enterprise Hybrid Cloudソリューションを紹介いたします。

ところで、皆さんの仮想化インフラ環境では、利用者(事業部門)からの仮想マシンの作成リクエストにどれくらいの日数で対応できているでしょうか?あるお客様の例では、事務処理~仮想マシンのプロビジョニング実作業~事後作業までを考えると、1台の仮想マシンを作成するのに最短でもおよそ15営業日かかっているとのことでした。

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さて、この15営業日、日頃ITの実務に携わる皆さんにとっての感覚はいかがでしょう?「随分とかかってるなぁ...」「いやいや、結構頑張ってる数字じゃない?」など様々でしょうか。ただ、昨今のビジネスは時間との勝負です。他社に先んじてどれだけ魅力的なサービスが展開できるかが生き残りの条件ともいえるこの時代にたった1台の仮想マシンに15営業日...利用者は本当に満足しているでしょうか?実はこのような意識のギャップが、一部のビジネス部門でシャドウITの活用に走らせているケースもあるようです。いわゆるパブリッククラウドサービスの利用です。部門決済(しかもクレジットカード)で簡単にアカウントが作成でき、数十分で必要な仮想マシンが自分で作れるとなれば、利用しない手はないでしょう。しかし、企業ガバナンスという観点で見た場合その選択は正しいのでしょうか?業務データが企業の外に置かれ、そのデータもクラウド事業者がどのようなセキュリティポリシーで保管しているのかも分からないとなれば、一度問題が起きた時、その企業が受けるイメージダウンとビジネス損失は計り知れないでしょう。


では、このような利用者を呼び戻すために社内ITがパブリッククラウドに負けない魅力的な存在になるにはどうしたら良いのでしょうか?その必須要件として以下の3つをあげておきたいと思います。

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そのためにはこれまでインフラ基盤の在り方、事務・作業プロセス、ITスタッフの役割、それぞれに変革が必要となります。そして、これら変革の実現をテクノロジーから支援するのがDell EMC Enterprise Hybrid Cloudなのです。ここに出ている画面。これは新しいITサービスの「顔」とも言えるEnterprise Hybrid Cloudのセルフサービスポータル画面です。

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利用者はこの画面を通して、利用者が必要とする仮想マシンをいつでも自由に作成することが可能です。(すいません、ここでは検証環境のリソースの関係でチープな仮想マシンです...)

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もちろん需要に合わせて仮想マシンのCPUやメモリの増減、ディスク容量の追加、サービスが終了して必要がなくなれば仮想マシンをリタイアさせることも自在にできるようになります。

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まさにパブリッククラウドの利用体験を社内インフラに持ち込み、社内ITサービスをより魅力的なものにすることが可能なのです。


先ほどの15営業日かかると言われていたお客様ですが、Enterprise Hybrid Cloudの導入効果を評価していただいたところ、サービスメニューの複雑さにもよりますが、提供までの時間を10~30分までに劇的に短縮できるとの感触を持っていただきました。今後、ビジネス機会創出とともに仮想マシン作成の回数が増えれば増えるほど、外注業者に支払っていたコストの節約効果は確実に出てくるでしょう。また、ITリソースを共通化し、縦割りシステムに発生していたムダを排除することで、全体量としてはこれまでの6~7割程度にハードウェア購入コストの最適化も期待出来ます。逆に言えば、限られたIT予算の中で新たな投資を実現するには、単に安いものに置き換えるだけではなく、既存ITインフラの運用も含めて極限まで効率化しないといけないのです。


では、次回はそのEnterprise Hybrid Cloudの全体像と特徴を説明したいと思います。


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