EMCジャパン株式会社に新卒入社したSE2年目の野崎です。

 

私は入社して1年間、たくさんのEMC製品を学んできました。お客様、パートナー様とEMC製品についてお話しする機会も

頂きました。そんな中で、「EMCって製品がありすぎてイマイチよくわからない」「EMCの製品ってなんか複雑だよね」

といった声を多く耳にします。本ブログをご覧の皆様もそう思われているかもしれません。正直、私も同じ思いです。

しかし、学んでくるにつれてEMCの製品が「複雑」なのには理由があるということがわかってきました。

このブログでは、皆様にEMC製品が良いものだと納得して頂けるよう、「なぜ、EMC製品はこうなったのか」という視点で

製品をご紹介していこうと思います。



第3弾はVxRailです。

 

「ハイパーコンバージドインフラストラクチャ」というのを最近よく耳にします。

長いので「HCI」や、「ハイパーコンバージド」と略されたりもしています。


ハイパーコンバージドインフラストラクチャは、従来のインフラと機能的な差はありません。

では、いったいハイパーコンバージドインフラストラクチャとは何なのでしょうか…


従来のインフラは「BUILD」(構築)型です。

「BUILD」というのは、サーバ、ネットワーク、ストレージをそれぞれのベンダーから購入し、

構築する方法です。この構築作業には、各コンポーネントの相互接続確認、動作テストなど

時間と手間がすごくかかります。


サービス提供の速さが直接的にビジネスの価値になる時代に、

すぐにアプリを動かせるインフラが欲しいというニーズが高まっています。

そこで「BUY」(すぐに使えるインフラを購入する)という方法を提供するのが

ハイパーコンバージドインフラストラクチャです。


ハイパーコンバージドインフラストラクチャでは設計や各コンポーネントを接続するような作業が必要ないので

従来型に比べてものすごく早くインフラを使い始めることができるのが大きなメリットです。

また、スケールアウト型のアーキテクチャなのでスモールスタートが可能です。


         

               図1:迅速なサービス提供

 

具体的なハイパーコンバージドインフラストラクチャの特徴は

     a.サーバの内蔵ストレージを使うことでサーバ、ネットワーク、ストレージがコンパクトに1つにまとまっていて

     b. スモールスタート、スケールアウトが可能


インフラをより迅速に提供できるハイパーコンバージドインフラストラクチャは

今後さらに注目が高まっていきそうです。

 

 

VxRailとは

 

VxRailはVMwareとVCE、EMCが共同開発した、VMwareの仮想環境特化型のハイパーコンバージドインフラストラクチャです

サーバとストレージが一つにまとまった、2Uのコンパクトなアプライアンスになっています。

 

         サーバ+ストレージ.PNG.png

          図2:VxRailはコンパクトなアプライアンス

 

 

VxRailが提供する3つのメリット 


     1.VxRail ~シンプルな導入

          従来の組み上げ型のシステムにかかっていた導入の手間がかかりません。

          サーバのセットアップ、ESXiホストのインストール、vCenter・VSANの設定など仮想環境を構築するための

          200以上のプロセスが自動化されています。

          ノード追加の際も、VxRailが自動検知した新ノードを簡単に追加できます。

         

     2. VxRail ~TCO削減

          「自前でサーバを買ってきて構築した方が安いのでは?」と思う方もいらっしゃるでしょう。

          確かに、単純にハードウェアとソフトウェアの価格だけを考えた場合は、その方が安いかもしれません。

          ただ、導入作業にかかる人件費や時間、導入後の管理の手間などを含んだTCOを考える必要があります。

         

          VxRailでは、1つ目のメリットでも述べたように、VMwareの仮想環境構築にかかる一連の作業が

          自動化されているので、動作テストやパッチ当てが必要なく、ヒューマンエラーの心配もありません。

          通常、数日かかる作業を数時間で完了させることも可能です。

          また、VxRailではVMwareのスキルがそのまま活かされます。

          運用者の方が今まで培ってきたスキルをそのまま使うことができるので、新たなトレーニングコストがかかりません。

         

          こういった「購買以外のコスト」を考慮すると、自前でサーバを買ってきて構築する(BUILD)よりも

          VxRailを導入した方が、結果的にTCOを削減できます。

 

     3. VxRail ~安心を保証

          BUILDの場合、パッチ当てやバージョンのアップグレードは非常に大変な作業になります。

          パッチ当てと一言で言いますが、各コンポーネントのバージョンの互換性をとる必要があります。

          互換性が取れない場合には、OSやファームウェアのバージョンアップが必要になりますが、

          どの順番でバージョンアップを行うかなどを十分に考慮しなくてはなりません。

          これらの作業はケースバイケースであり、

          検証が必須であったり、予期せぬ停止や障害のリスクをはらんでいます。

 

           VM、VCE、EMCが責任をもって提供している1つの製品ですので、

          お客様自身での互換性のチェックやパッチの管理、動作テストが不要です。       

          安心してすぐに使い始める、もしくはアップグレードを完了することができます。


          もし、障害等が発生した際も、EMCが一元保守で対応しますので、複数のベンダーに連絡をとる必要がありません



EMCが提供するVxRailの付加価値

 

ここまではVxRailがもたらすメリットについてお伝えしてきました。

EMC製品と組み合わせていただくことで、さらなる価値をご提供することができます。


要件に合わせた方法で容量を増やすことが可能です 


     ①性能と容量をともに増やしたい場合

          この場合にはVxRailノード追加でスケールアウトさせることができます。

          最大16アプライアンス、64ノードまで拡張が可能です。


         

              図3:VxRailはスケールアウトが可能

 

     ②容量だけを増やしたい場合

          外付けのストレージをつなげて容量を拡張することができます。

          例えば、ユニファイドストレージUnityで拡張すれば、

          他の用途と共有のストレージとしても使うことが可能です。


         

                  図4:VxRailとUnityを連携して拡張


     ③クラウド連携したい場合

          クラウドへの拡張が可能です。EMCのCloud Arrayが搭載されており、無償で使えます。

          AmazonやGoogle、Microsoftなど外部のクラウド上にデータをアーカイブすることができます。


         

               図5:CloudArrayによるクラウド連携

 

 

容量効率の高いバックアップが可能です


VxRail内にバックアップをとることも可能ですが、容量をとってしまうのでもったいないですよね。

VxRailはVDP(VMware Data Protection)を搭載していますので、EMCのバックアップ用ストレージData Domainと

組み合わせることでコストを抑えつつ仮想マシン単位でバックアップがとれます。

重複排除により、ネットワーク帯域幅の大幅な削減、、容量効率良く世代数をたくさんとることが可能です。

バックアップサーバは必要はなく、vCenterから操作が可能です。


         

               図6:VDPとData Domain連携によるバックアップ

 

 

コストを抑えた災害対策が可能です


仮想マシン単位でVxRail上の全データをレプリケーションするというのは回線コストを考えるとあまり現実的ではありませんので、

より重要度の高い仮想マシンがレプリケーションできればいいですよね。

VxRailには、EMCのRecoverPoint for Virtual Machinesという仮想マシン単位でのレプリケーションのためのライセンスが

15仮想マシン分バンドルされています。つまり、15の重要な仮想マシンを追加コストなしにレプリケーションすることができます。

重複排除した後でレプリケーションを行うので、回線コストも抑えることができます。


         

               図7:回線コストを抑えたレプリケーション



VxRailを簡単に管理することが可能です


VxRail Managerという、ハードウェアを一元的に管理することができる日本語対応GUIツールを提供しています。

これを使うことで、ハードウェアの状態監視やノード追加、バージョンアップなどを、ワンクリックで可能にします。


          VxRailMNG.PNG.png

               図8:仮想・物理環境一元的に管理できるVxRail Manager

 



これから、ハイパーコンバージドインフラストラクチャへのニーズはますます高まっていくことと思います。

VxRailはEMC製品と組み合わせたソリューションにして頂くことで、

ハイパーコンバージドインフラストラクチャにさらなる価値を加えることができます。

VMwareの仮想環境をすぐに使いたい場合には、VxRailが最適です。是非、ご検討いただければと思います。



【詳しく「VxRail×EMCソリューション」について知りたい方は大先輩プリンシパルSE 三保のブログへ】

以下はVSPEX BLUEの記事になっておりますがVxRailでも同様にお使い頂けます。

VxRailはVSPEX BLUEの後継機種にあたります)


VSPEX BLUEのクラウド連携

Data Domainによる仮想環境バックアップ on VSPEX BLUE

仮想環境の災害対策 on VSPEX BLUE

RP4VMsインストールとレプリケーション設定 on VSPEX BLUE

 

 

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第1弾

Tech女子ブログ ~オールフラッシュアレイ  XtremIO編~

第2弾

Tech女子ブログ ~ユニファイドストレージ Unity編~

第4弾

Tech女子ブログ ~「これまで」と「これから」のデータ保護 Data Domain編~