こんにちは、VMwareおよびクラウドソリューション担当の平原です。EMCがVMware製品と連携する様々なソリューションを提供しているのはご存じでしょうか?今回は、その中でも弊社のバックアップ製品との連携を実現するAvamar Plug-in for vCloud Directorをご紹介します。

 

プライベートクラウドに求められるのはマシンプロビジョニングだけ?

 サーバ仮想化技術を活用して、より効率的でスピーディーなインフラを検討するなかで、利用者が求めているのは何でしょうか?迅速な仮想マシンの展開はもちろんですが、データ保護もその一つではないでしょうか?実際、IaaSを提供する基盤を作るまでは何とか出来ても、次のステップとしてどのようにバックアップサービス(BaaS)を実現すれば良いのかは多くのお客様にとって課題のようです。そもそもBaaSを提供するにしても、どのような内容が必要なのでしょう?あるインフラ担当者はストレージハードウェアが持つレプリケーション機能で物理障害に対応する仕組で良いのではと考えていましたが、業務・サービス運用担当者の視点からは上がってきたのは、インフラレベルに加えて、アプリケーションレベルでのデータ保護でした。そうなると、インフラ担当者ではアプリケーションの運用に合わせた臨機応変なバックアップの実施は困難なため、業務・サービス運用担当者にバックアップ機能をサービスとして外出しで提供することが必要となってくるわけです。しかし、この仕組みの構築が難しいというのです。仮想マシン、ストレージを提供する基盤にバックアップの仕組みがきちんと連携していないため、利用者に一貫したサービスレベルでのバックアップメニューが提供できない。もしくはそれをするために、非常に多くのカスタマイズ、開発が必要となるからです。

 そこで、EMCはVMwareの各種管理ツールにプラグインする形で、容易なバックアップ連携を実現する仕組みを提供しています。その一つが今回紹介するAvamar Plug-in for vCloud Directorです。


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Avamar Plug-in for vCloud Directorとは?

 Avamar Plug-in for vCloud Director(以下、Avamar Plug-in)は、VMware社のクラウドサービス提供基盤であるvCloud Directorと弊社のバックアップ製品であるAvamarとの間で、バックアップ制御の仲介を担うプラグインソフトウェアです。このソフトウェア自体は無償なので、vCloud Directorを利用している既存のAvamarのお客様は、追加コストなしで導入可能です。Avamar Plug-inは、vCloud Directorの組織情報と組織に属するvApp(コンテナ化された仮想マシンのセット)情報を参照します。そして、Avamar Plug-inに設定されている各組織の標準バックアップポリシーをvAppに自動適用します。バックアップポリシー適用後は、ポリシーのスケジュールに応じて定期バックアップが実行されます。この他にも、利用者の要望に応じて、各種サービス重要度に合わせたバックアップポリシーへの変更やインフラ担当者を介することなく、いつでも必要なときに自身の業務のバックアップおよびリストアも可能となります。

 

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バックアップ、リストアはとても簡単!

 バックアップ、リストア操作はAvamar Plug-inの画面指示に従うだけです。vCloud Directorの管理状態の整合性とも連携が取れているため、複数のツールを使い分ける必要もありません。

 

 バックアップ管理者はAvamar Plug-inの管理画面から、vCloud Directorの組織に対してバックアップポリシーを作成しておきます。ここでは、Goldに日次、Silverに週次、Bronzeに月次のバックアップスケジュールを割り当てています。

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 vCloud Directorの利用者からプロビジョニングされたvApp(この例ではApp-Test)には標準のバックアップポリシーが自動的に設定されます。バックアップ管理者は必要に応じて、バックアップポリシーを変更したり、オンデマンドでバックアップを実行することができます。

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 リストア作業は、バックアップ管理者がリストアしたいvAppのリストアポイントを選択し、元のvAppに上書きでリストアするか、新規にデプロイしたvAppにリストアするかを決定できます。新規vAppのデプロイはAvamar Plug-inとvCloud Director間で完全に連動するので、バックアップ管理者はリストア操作に専念するだけです。また、リストアの単位はvApp全体またはvAppのある特定の仮想マシンのみを選択することも可能です。

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 これらの操作はREST APIを使って一般利用者向けの操作画面を開発、公開することもできるため、各vApp(=業務)担当者レベルでのセルフバックアップの仕組みの実現も可能です。


 また、一連の操作の流れはデモ動画にもまとめていますので、実際の操作性をこちらでもご確認ください。


 

この他にもある!EMCバックアップ製品とVMwareの連携ソリューション

 今回紹介したAvamar Plug-in for vCloud Directorの他、EMCはVMware社のvSphere Web ClientやvRealize Automationとの連携ソリューションも提供しており、お客様の導入環境に最適なクラウドレディなバックアップ環境の実現をお手伝いいたします。

 

EMC Avamar Plug-in for vCloud Director (vCD)

  • vCDテナント管理者にバックアップ管理タスクを委譲可能
  • vAppおよび仮想マシンのバックアップ&リストア、ファイル単位のリストアが容易に実行可能

EMC Avamar Plug-in for vSphere Web Client

  • vCenter Server管理者にバックアップ管理タスクを委譲可能
  • 仮想マシンのバックアップ&リストアが容易に実行可能

EMC Avamar Plug-in for vRealize Automation (vRA)

  • vRAテナント管理者および一般利用者にバックアップメニューを公開可能
  • 仮想マシンのバックアップ&リストアが容易に実行可能